お寺de写経朝の会 6月

今日は月に一度の写経会でした

皆様お集まりいただき

ありがとうございました

今日のご法話より

「初心不可忘」(しょしんわするべからず)

という言葉があります

 

能を大成させた世阿弥の「花鏡」からの言葉です

世阿弥の「初心」は

若い頃の未熟な芸であったり

年齢ごとの芸の初めての境地のことを指しており

芸の向上への物差しとして

この初心を忘れてはいけないといっています

 

「是非の初心を忘るべからず」

「時々の初心を忘るべからず」

「老後の初心を忘るべからず」

 の三つがあります

 

自分が取り組んでいること、

そなわっている力

特技や個性を大事にして

時に未熟だった自分に立ち帰り

研磨していくことは

向上につながります

 

日々は新しいコトやモノ

経験を求めることに

目を向けがちですが、

普通の日常の生活の中での

経験や行動、発言などのそれぞれに

興味を注ぎ、見つめることに

学びや気づきがあり

さらなる向上へとつながります

 

いくつになっても、謙虚な気持ちで

「何ができるだろう」と思って

初心に立ち過ごしていくことは大切です

来月7月の写経会も

皆様のご来寺をお待ちいたしております