寺院紹介

Temple introduction
寺院紹介

慈光寺はもと禅宗に属し文安4年(1447年)に草創。
観世音菩薩を本尊として祭られていた。
のちに寛永年間の頃に、住僧金剛禅師が近隣に海蔵寺を創立するや慈光寺を領して末寺とする。 元禄14年(1701年)、普門院日周上人の弟子「良貞坊」が海蔵寺より慈光寺を譲り受け、改宗。

翌年末、普門院日周上人が開祖の京都満願寺を本山に、日蓮宗普門山慈光寺が創立した。 草創より現在に至るまで、22代 300年余り。 起源に遡れば570年余りの古刹である。 通称、「草津の妙見さん」と呼ばれ、地域の方々からはご祈祷寺として、厄除、病気、平癒、入学祈願、交通安全祈願、腹帯、安産祈願等で親しまれている。 境内地には、イボがとれる「イボ墓」もある。

 

交通アクセス

Acccese

お車でお越しの方(駐車場5台有)

山陽自動車道五日市IC→宮島街道(国道2号線)→市道西4区47号線沿い(約15分)

電車でお越しの方

JR広島駅からJR山陽本線宮島方面→JR西広島駅下車→広島電鉄宮島線へ乗換
宮島方面→草津駅下車徒歩1分(約40分)
お車でお越しの際は、駐車場もあります。

縁記

Marriage
 慈光寺はもと禅宗に属し文安4(1447)年に隣村古江村ウサギ山草津城側慈光寺畑に創立せられ観世音菩薩を本尊として祭られていた。寛永年間の頃に近村の廿日市禅宗の洞泉寺の住僧金剛禅師が来て古江村に海蔵寺を創立するや慈光寺を領して末寺とする。
 元禄14(1701)年に京都満願寺 遠沾院日享上人の弟子普門院日周上人とその弟子良貞坊と共に西国巡化の途にこの地に錫を留めて大いに逆化の法鼓を鳴らす。海蔵寺より当寺山号を譲り受けることになり弟子良貞坊に委ねて日周上人自ら九州行化に向かった。同年11月良貞坊は遂に海蔵寺より慈光寺を譲り受け改宗した。斯くして日周上人は九州より帰陽し先ず三次公儀の許可を得て堂宇を草津浦山陽道わきに移転し営繕改築漸くできあがり翌年11月1日に開堂供養の成儀をあげる。ここに普門院日周上人を開祖とし本山を京都満願寺として日蓮宗普門山慈光寺の創立をみることができた。寛政元年6月不幸にして鳥有に帰してしまった。5年後第五世日等上人は苦心の末遂に再建の大業を成し遂げた。
 昭和20年8月6日、広島に原子爆弾が投下されるや当山も破壊のうけみにあい本堂諸堂庫裡も大破したが、先代日正上人鋭意精進努力し檀信徒と共に復興の成業をなしとげた。
平成14年第20世龍遠院日法上人、日蓮大聖人立教開宗750年および慈光寺改宗300年を記念して、山門並びに庫裡の整備を行う。
 平成19年6月より、第21世龍淵上人の手により本堂寺観一新を着工し 平成20年8月末に完成をみる。その後、22世恭慈上人が先師の志を守り受け継ぎ、鐘楼堂(梵鐘)を建立し地域と共に歩む寺として精進している。
 尚、当山草創より現在に至るまで22代300年余り、又文安4年の起源に遡れば570年余りを経る。
 

ライブラリー

Library
本堂

海中出現海運北辰妙見大菩薩

妙見堂に祭られている海中出現海運北辰妙見大菩薩は、宝永7年8月に筑前博多浦の船頭元右エ門が広島へ渡海の折、長州豊浦郡引島の海中より奇瑞によりて感得する尊像。慈光寺に代々伝わるおみくじがあり、商売や仕入れなど妙見様の御宝前にてみちしるべとなる。大菩薩の脇には加藤清正公の像(清正公末裔寄贈)、又、鬼子母神十羅刹女像が祭られている。

最上位経王大菩薩

最上堂には最上位経王大菩薩と三十番神像が祭られている。当山の菩薩像は萬延元年に草津町の住人大智治左衛門という人が心願成就のため心願をこめて彫刻されたものである。

不動尊像

不動尊像はもと草津城主児玉周防守が武運の守り本尊として高野山より受けて、常に肌身はなさずもっていたもの。死後、慈光寺の妙見堂へ収められた。現在は再復し本堂ご宝前に祭られている。

観世音菩薩

観世音菩薩は文安4年、慈光寺創立の時に御本尊として勧請され祭られていた。に日蓮宗に改宗後も、法華経で勧請し現世の苦しみを救う慈悲深い観音様。

鬼子母尊神

鬼子母尊神 旧本堂には、鬼子母尊神と観世音菩薩が勧請してあり、鬼子母尊神は祈祷の神とし、ことに子供を守護くださると言う事で弱い子供が強く成長するように子供を預け成人するよう祈願した。また、子供の夜泣きに親たちが困り、夜泣きが治るように猿をつけてまじなった。不思議に子供はすやすやと寝るようになったということで、同じ形の猿を作り、鬼子母尊神の御宝前に供え他の子供を救ってきたが現在は途絶えている。平成大改修事業により鬼子母尊神は現在は御宝前に祭ってある。令和を迎え新しい形の守りとして鬼子母尊神像を描き、その下の木札に名を記し成 人まで預り成長を見守っている。
天井絵(本堂外陣)

天井絵(本堂外陣)

狩野派の弟子、狩野英吉が描いた龍。四方八方どこから見ても、龍がこっちを向いて睨んでいる。

怪棒( 天祐神助 てんゆうじんじょ の杖)

岩波文庫「 耳嚢 みみぶくろ 」に残る咄。三尺余有るべき木性知られざるねじ棒。右棒は広島の慈光寺といえる寺へ・・・この逸話に基づき再現いたしました。
イボ神様の墓

イボ神様の墓

慈光寺と書かれた古いお墓で通称「イボ神様の墓」と呼ばれ、この墓にお参りして、三七日二一日の願をかけお参りすると不思議にもイボが自然にとれてしまうと言う霊力があると言われ誰と言うことなくお参りしてそのご利益をうけている。
山門

山門

被爆建物に指定されている
本堂

本堂

平成20年に檀信徒と共に、新本堂を建立。癒しと安らぎのお寺として再生。
鐘楼堂

鐘楼堂

平成29年12月落成
 

歴代上人の紹介

Abbot Successive introduction
  • 開山普門院日周上人
  • 二世要受院日玄上人
  • 三世通勝院日然上人
  • 四世貞順院日行上人
  • 五世啓誠院日等上人
  • 六世宗達院日明上人
  • 七世日性上人
  • 八世慈譲院日喜上人
  • 九世撰如上人
  • 十世善能上人
  • 十一世康運院日扇上人
  • 十二世謙寿院日研上人
  • 十三世恵代院日信上人
  • 十四世映寿院日乗上人
  • 十五世秦真院日学上人
  • 十六世龍玉院日研上人
  • 十七世正道院日乗上人
  • 十八世妙道院日正上人
  • 十九世龍淵院日慈上人
  • 二十世龍遠院日法上人
  • 二十一世龍淵院日慈上人
  • 二十二世恭慈院日英上人